保健科学研究科 作業療法学専攻 修士課程

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理論に基づいた作業療法実践
(Theory Based Occupational Therapy)
作業に関連する諸問題を研究で解く。

 作業療法学専攻は、これからのリハビリテーションの発展を担う高度な作業療法研究を遂行できる人材を育成するために、2010年4月に開設されました。通信制で修士(作業療法学)の修得を目指せる日本初の試みとしてスタートしました。

 作業療法士が活躍する場は、医療ならびに保健福祉分野の各領域に渡る非常に広範なものとなり、且つ高度化・専門分化が進んできています。21世紀の保健科学領域において要求されているエビデンスに係わる諸問題の解決を促進させるために、臨床現場で抱える問題や疑問を研究に結びつける思考や技術を養う必要があると考えています。

 通信制大学院は、入学生の多くが医療や保健福祉分野で臨床に従事する作業療法士であり、研究デザインや研究手続きに関する確かな知識と技術を教授することにより、臨床に根ざした優れた研究成果を生み出していく事が期待されています。こうした観点により、大学院(通信制)保健科学研究科作業療法学専攻では、保健科学領域において作業療法学の学術的発展を担う教育研究者、ならびに様々な理論的背景を作業療法実践に還元する指導的役割を担う、高度専門職としての作業療法士の養成を目的としています。また、その基盤の上に、「理論に基づいた作業療法実践(Theory Based Occupational Therapy)」を基本的理念として掲げ、臨床現場で抱える諸問題を解決するための、様々な理論的背景の理解・発展・臨床応用の教授を目指した教育課程を編成しています。

保健科学研究科長 京極 真

教育目標

刻々と変化をとげる保健医療福祉の領域で、学生として学ぶ作業療法士一人ひとりが、経験則のみに基づいた実践を打破し、科学的かつ叙述的な根拠を背景にした治療理論を使いこなし、目前の対象者に対して最善のサービスを提供できるようになることが第一の教育目標である。そのためには、最先端の研究ノウハウを身につけることが必要となり、本課程修了時には、作業療法学の学術的発展を担うことができる教育研究者として、または、作業療法の臨床現場で指導的役割が担える高度専門職としての実践研究者として、障害を抱える国民の付託に応えられる人材となることが期待される。

研究科の特色

特色
1
通信制で「修士(作業療法学)」を修得可能
特色
2
臨床実践や業務と両立できる大学院教育を提供
特色
3
指導的役割を担う高度専門職としての作業療法士の育成

3つのポリシー

学位授与方針(ディプロマポリシー)

問題解決能力の基礎となる医学的・リハビリテーション科学的知識、そして対象となる人々の健康上の問題を具体的に解決するための作業機能障害や心身機能障害に関する知識を体系的に修得した上で、作業療法学・作業科学に関する高度な研究能力を備えた人に修士(作業療法学)の学位を授与します。

教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー)

実践場面で抱える問題や疑問を研究に結びつける理論的思考能力や表現技術を修得させるため、必修科目として研究法に関する科目と研究実施に関する特別研究を開講します。また、選択科目として高度な医学的・リハビリテーション科学的知識や作業療法学・作業科学に関する体系的知識を修得させるための科目を開講します。さらに、IT技術を利用した遠隔教育で仕事と研究の両立を目指す作業療法士を支援します。

学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

作業療法士として臨床活動や養成教育における資質と指導的役割のさらなる向上を目指し、「実践における疑問を研究で解く」という理念に共感した上で、作業療法学・作業科学に関する高度な技術を身につけ、対象となる人々の作業機能障害や心身機能障害を改善し、健康的な生活の構築に寄与できる高度な専門的職業人を志している人です。

修士論文指導担当教員

職名 教員氏名/ふりがな 専門・研究分野
研究科長・教授 京極 真
きょうごく まこと
作業科学、作業行動学、作業機能障害、OBP2.0、信念対立解明アプローチ
教授 赤在 あゆみ
あかざい あゆみ
小児血液・腫瘍疾患
教授 岩田 美幸
いわた みゆき
作業療法教育
教授 竹﨑 和子
たけさき かずこ
リハビリテーション看護、看護管理、看護教育
教授 中瀨 克己
なかせ かつみ
感染症疫学、健康危機管理
教授 樋口 博之
ひぐち ひろゆき
エネルギー消費量の簡易測定法と精度に関する研究
准教授 狩長 弘親
かりなが ひろちか
高次脳機能障害、地域包括ケアシステム、発達性協調運動症
講師 門倉 康恵 *
かどくら やすえ
がん化学療法、がん患者の意思決定、ACP
講師 寺岡 睦
てらおか むつみ
作業機能障害、信念対立解明アプローチ、OBP2.0、作業科学、作業療法理論
講師 三宅 優紀
みやけ ゆき
園芸療法 園芸福祉 作業機能障害
講師 山本 倫子 *
やまもと ともこ
精神障害リハビリテ-ションに関する研究、勤労者の労働形態に関する研究

*研究指導補助教員(副指導)

※教員氏名をクリックするとresearchmap(研究者情報データベース)へジャンプします。

カリキュラム

授業科目名 授業形態 配当年次 単位数 必修選択
必修科目 保健科学研究法 T
作業療法学研究法 T
作業療法学研究法演習 S
選択科目 基礎保健科学特論 T 1・2
臨床保健科学特論 T 1・2
地域保健科学特論 T 1・2
専門選択科目 作業機能障害支援学特論 T 1~2
作業機能障害支援学特論演習 S 1~2
心身機能障害支援学特論 T 1~2
心身機能障害支援学特論演習 S 1~2
総合科目 特別研究 TS 1~2 10

T=印刷授業科目 S=面接授業科目 TS=印刷授業と面接授業の複合科目
◎=必修授業科目  ○=選択授業科目

修了要件

必修科目3科目6単位、選択科目1科目4単位以上、専門選択科目2科目10単位、総合科目1科目10単位、合計30単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上で、当該大学院の行う修士論文の審査及び最終試験に合格すること。

行事予定表

スクーリング日程・会場

日付 2年次生 会場
8月16日(金)
8月17日(土)
8月18日(日)
特別研究 吉備国際大学 高梁キャンパス
11月1日(金)
11月2日(土)
11月3日(日)
作業機能障害支援学特論演習
心身機能障害支援学特論演習
吉備国際大学 高梁キャンパス
特別研究
1月24日(金)
1月25日(土)
特別研究 吉備国際大学 高梁キャンパス
1月26日(日) (科目修了試験)※ 吉備国際大学 高梁キャンパス

※印刷授業の科目終了試験は、冬期スクーリング期間を利用して行う予定です。

修士学位論文一覧

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