保健科学研究科 理学療法学専攻 修士課程
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リサーチマインド&メソッド
(Research Mind and Methods)
臨床における疑問を研究で解く。
理学療法学専攻は、これからのリハビリテーションの発展を担う高度な理学療法研究を遂行できる人材を育成するために、2008年4月に開設されました。通信制で修士(理学療法学)の修得を目指せる日本初の試みとしてスタートしました。
超高齢社会におけるリハビリテーションの社会的ニーズは極めて高く、健康寿命延伸の潮流の中で多様化・高度化が進んでいます。国民に対して多様なエビデンスに基づく質の高いリハビリテーションを保証することが求められています。
本研究科では臨床経験豊富な全国の理学療法士を社会人学生として幅広く受け入れ、臨床疑問を研究テーマに具体化させると共に、研究デザインや研究手続きにより解決を図る研究思考を深め、修士論文に発展させることが出来るよう学習を進めていきます。大学院生同士は2年間の課程の中でメールのやりとりやスクーリングでの出会いを通して強い絆で結ばれていきます。指導する教員も経験豊富な熱意あふれる者ばかりで卒業後も大学院生に対する指導は継続します。研究成果は全国学会で発表し、論文として掲載することを目標にしています。
保健科学研究科長 京極 真
教育目標
本研究科は、理学療法士に対して、臨床実践と両立出来る形態での大学院教育の機会を保証し、臨床に根ざした優れた研究成果を生み出す契機を創るとともに、最新の科学的知見を理学療法実践に活用・還元出来る指導的役割を担える人材を養成する機関、即ち理学療法分野において「知の創造」は勿論のこと、「知の伝達」と「知の活用」を更に促進する視座に立った教育研究機関の創設が必須であるとの理由から、通信制大学院として発足した。
本研究科では、保健科学領域で活躍することが出来る教育研究者ならびに科学的知見を理学療法実践に還元する指導的役割を担える高度専門職としての理学療法士を養成することを、教育研究上の目的としている。
研究科の特色
- 特色
1 - 日本初通信制で「修士(理学療法学)」を修得可能
- 特色
2 - 臨床実践や業務と両立出来る大学院教育を提供
- 特色
3 - 高度な臨床研究を持つ理学療法士を育成
3つのポリシー
学位授与方針(ディプロマポリシー)
問題解決能力の基礎となる医学的・リハビリテーション科学的知識や、対象となる人々の問題を具体的に解決していくための運動機能障害や生活機能障害に関する知識を体系的に修得した上で、理学療法学に関する高度な臨床研究能力を備えた人に修士(理学療法学)の学位を授与します。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー)
臨床現場で抱える問題や疑問を研究に結びつける論理的思考能力や表現技術を修得させるため、必須科目として研究方法論に関する科目と、研究実施に関する特別研究を開講します。また選択科目として、高度な医学的・リハビリテーション科学的知識や、理学療法学に関する体系的知識を修得させるための科目を開講します。さらにIT技術を利用した遠隔教育で仕事と研究を両立する理学療法士を支援します。
学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
理学療法士として臨床活動や養成現場における資質と指導的役割のさらなる向上を目指し、「臨床における疑問を研究で解く」という理念に共感した上で、高度な医学的・リハビリテーション科学的知識を身につけ、理学療法の対象となる人々の運動機能や生活機能を維持・改善し、障害を予防することのできる高度な専門的職業人を志している人です。
修士論文指導担当教員
職名 | 教員氏名 | 専門・研究分野 |
---|---|---|
学長・教授 | 河村 顕治 かわむら けんじ |
CKCによる変形性膝関節症の運動療法の研究、CKCのバイオメカニクス研究、3次元動作解析と筋張力シミュレーション解析、ファインワイヤー針筋電図を用いた動作筋電図解析、筋電気刺激を利用した生活習慣病改善のための研究 |
教授 | 掛谷 益子 かけや ますこ |
看護学生の基礎看護技術に関する研究、感染管理教育に関する研究 |
教授 | 髙橋 淳 たかはし あつし |
内科学、血液・腫瘍内科学、腫瘍生物学、細胞生物学、感染症疫学、免疫学 |
教授 | 田中 富子 たなか とみこ |
地域における公衆衛生看護活動・ヘルスプロモーションと看護技術、地域在住高齢者の介護予防や生活機能に影響する要因、公衆衛生看護学実習における「健康教育」の学びと自己評価 |
教授 | 中嶋 正明 なかじま まさあき |
物理療法、運動学、各疾患に対する運動療法の再検討、関節軟骨の再生と物理的刺激 |
教授 | 長町 榮子 ながまち えいこ |
医療関連感染対策のための基礎的研究並びに細菌学的検討 |
教授 | 原田 和宏 はらだ かずひろ |
リハビリテーションの効果検証、脳卒中の理学療法、機能的な予後、測定尺度の検証、観察による歩行動態評価、新たなリハビリテーションアウトカムの創出 |
教授 | 森 芳史 もり よしふみ |
関節軟骨の発生・維持 |
准教授 | 市村 美香 いちむら みか |
基礎看護学、看護技術、静脈怒張法、透析後の止血技術 |
准教授 | 井上 茂樹 いのうえ しげき |
ヒトの生存と寿命に関わる環境要因について、足部環境の違いが歩行に及ぼす影響について |
准教授 | 井上 優 いのうえ ゆう |
介護予防、転倒予防、フレイル・ロコモ予防、臨床疫学、健康増進 |
講師 | 熊岸 加苗 * くまぎし かなえ |
変形性膝関節症におけるメカニカルストレスが関節軟骨に及ぼす影響について(運動学的・分子生物学的解析) |
*研究指導補助教員(副指導)
※教員氏名をクリックするとresearchmap(研究者情報データベース)へジャンプします。
カリキュラム
授業科目名 | 授業形態 | 配当年次 | 単位数 | 必修選択 | |
---|---|---|---|---|---|
必修科目 | 保健科学研究法 | 1 | 2 | ◎ | |
理学療法学研究法 | 1 | 2 | ◎ | ||
理学療法学研究法演習 | 1 | 2 | ◎ | ||
選択科目 | 基礎保健科学特論 | 1・2 | 4 | ○ | |
臨床保健科学特論 | 1・2 | 4 | ○ | ||
地域保健科学特論 | 1・2 | 4 | ○ | ||
専門選択科目 | 運動機能障害理学療法学特論 | 1~2 | 8 | ○ | |
運動機能障害理学療法学特論演習 | 1~2 | 2 | ○ | ||
生活機能障害理学療法学特論 | 1~2 | 8 | ○ | ||
生活機能障害理学療法学特論演習 | 1~2 | 2 | ○ | ||
総合科目 | 特別研究 | 1~2 | 10 | ◎ |
=印刷授業科目 =面接授業科目 =印刷授業と面接授業の複合科目
◎=必修授業科目 ○=選択授業科目
修了要件
必修科目3科目6単位、選択科目1科目4単位以上、専門選択科目2科目10単位、総合科目1科目10単位、合計30単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上で、当該大学院の行う修士論文の審査及び最終試験に合格すること。
行事予定表
スクーリング日程・会場
日付 | 2年次生 | 会場 |
---|---|---|
8月16日(金) 8月17日(土) 8月18日(日) |
特別研究 | 吉備国際大学 高梁キャンパス |
11月1日(金) 11月2日(土) 11月3日(日) |
運動機能障害理学療法学特論演習 生活機能障害理学療法学特論演習 |
吉備国際大学 高梁キャンパス |
特別研究 | ||
1月24日(金) 1月25日(土) |
特別研究 | 吉備国際大学 高梁キャンパス |
1月26日(日) | (科目修了試験)※ | 吉備国際大学 高梁キャンパス |
※印刷授業の科目修了試験は、冬期スクーリング期間を利用して行う予定です。